Zillow Immerse がスタート

(Zillow 社報告を要約)

不動産ポータルで最大のZillow社はアップルストアでアップル社が開発したアップルビジョンプロを使ったインターアクティブなホームサーチを提供し始めた。ZillowImmerseと名付けられた同サービスを使うとこれまで普及してきたバーチュアルホームツアーや3Dツアーとは格段に違う臨場感を体験できる。

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同社副社長ジョッシュウェルズバーグ氏は「当社では最新のテクノロジーを利用してユーザーにスピード、信頼、使いやすさをホームサーチで提供することを常に心がけている。アップルビジョンプロを利用して当社のリスティング物件ショーケースでの体験を最大限に引き出すことが可能となった。おそらく利用者は限りなく物件を現地で見ているのと同じ感覚が得られると思う。」と述べている。

どの部屋でも天井から床までの360度廊下を通ってベッドルームに行ってその中のクローゼットを覗くことも可能である。AIを使って制作された間取りを確認しながらツアーができることもこれまでになかった機能である。家の配置とビジュアルがしっかりと確認できるため、ただビデを見るのと違ってその場で移動しながら確認する体験に近い。インターアクティブフロアプラント呼ばれる機能によってユーザーはしっかり家のレイアウトが理解でき物件のいわゆる「フロー(流れ)」がわかる。

同社のユーザー調査によると家の内覧した人の半数以上はバーチュアルツアーがあれば家の内覧をする必要がなかった、内覧で時間を損したと回答している。また回答者の82%がもし物件の間取りがポータルで見られて好きであれば内覧するやり方がベストだと答えている。つまり実際の内覧は本当に気に入った物件だけで良いということになる。いきなり内覧をしていた従来のマーケティングとは全く異なっている。

ホームショッパーの多くは40歳代以下の若い世代でありそのほとんどが物件検索、内覧、そして契約に至る全ての家庭でデジタル化を望んでいる。3Dツアーとバーチュアルツアーは内覧部分での中心的な存在である。これに加えて間取りが重要な要素として入っている。見たくない物件の内覧は時間の無駄でありタイパが悪いという意識を強く持っている。

ZillowImmerseで提供するダイナミックフロアプランを回答者中4分の3が気に入っている。同サービスはリスティングショーケースを利用した売り手エージェントが自動的に利用できるようになっている。リスティングショーケースはZillow社だけが提供する高品質なホームツアーサービスである。高画質、部屋ごとのイメージ、インターアクティブな間取り紹介、3Dツアーが全て総括されている。エージェントにとってこのツールは物件内覧のDX技術としては最高水準だと言って良い。