不動産ニュース

コロナウィルス渦中でエージェントがすべきこと

(マイクマクガワン氏の記事を要約)
コロナウィルスは世界中を震撼させている。パンデミック、ソーシャルディスタンシング、テレワークなどを通じて人々は不安な毎日の中でできる限りビジネス業務を維持しようとしている。人間関係、コミュニケーションが不可欠な不動産エージェントの業務においてこれは大変な難題である。IT ビジネスと違って上記の様な 方法が取りにくい。

ではどのような対応策があるだろうか。以下 4 項目のソリューションを紹介する。

1.役に立つサービスを提供する

売手や買手の記憶にとまるようエージェントから情報を発信していくことがこれまでと同様不可欠である。 発信する際どの様にしてコミュニケートするか、どの様な内容を伝えるかが重要である。コミュニティー の一員であるという意識、コミュニティーのために役に立ちたいという意識がこれまで以上に求められる。 そこに付加価値を生み出し消費者に評価してもらう機会がある。

SNS をとっても付加価値のあるコンテンツが必要だということは皆が理解できる。先が見えない今だから こそ状況判断するのに役に立つ情報提供や知識を提供することが望ましい。単なる自分を売り込むだけの 情報や広告宣伝は評価されない。 信頼できる第 3 者からのお役立ち情報を提供して、それがクライアントにとってどの様な影響力を持つの か説明できれば説得力と信頼性が増す。

不動産ならびにその他の専門分野を得意とするなら、そこで得た知識や経験をクライアントに伝えることによりさらに信頼を得ることができる。

クライアントとのコミュニケーションは冷たいメッセージではなく、あくまで人間らしく相手を思いやる 気持ちがそこになければならない。またエージェントがガイド役としてクライアントの不安を少しでも減 らせればさらに良い。

2. 今こそテクノロジー

デジタル化への変革をしていないエージェントにとって今こそチャンスである。ビデオツアー、コミュニ ケーションアプリ、メールキャンペーン、CRM システムなどどれをとってもソーシャルディスタンスの環 境に向けたものである。そこに役に立つ情報を提供すればデジタル化が単なる効率化や省力化でないこと を説得できる。

CRM はその典型である。クライアントのデータ管理だけでなく、クライアントと連携を取りながらさらに 深い関係を築き上げることができる。エージェントはこれを使って新たな試みができないか模索すべきで ある。バーチュアルホームツアーやその他のツールと組み合わせればさらに効果が上がるはずだ。

3. 課題を丁寧にこなす

コロナウィルス以前の市場は低利の住宅ローンも手伝って全般的に在庫が少なく物件需要がかなり高いレ ベルにあった。コロナウィルスがある程度収束すればそのマイナス影響があるとはいえこの傾向が続くとみられる。長引けば経済全体はもちろん不動産不況は避けられない。

しかしこれは地域やタイミング、クライアントの状況などによってかなりの相違があるので、一概にいえ ない。そのためケースバイケースで入念に状況を判断する必要がある。

4. チャレンジを受け止める

全ての不調をコロナウィルスのせいにしては何も始まらない。 従来からのビジネスのやり方では通じない 部分がある。これまでなかった様なチャレンジに我々は今遭遇している。このチャレンジをまず素直に受け止めよう。
そしてこれまでの自分の殻を破って一歩踏み出す勇気も必要である。すべきことをリストアップし、クラ イアントデータを見直しコンタクトしてみる、マーケティングを考え直す等やれることは数多くある。

今こそ基本に立ち返って見直す良いチャンスでもある。コミュニティーの一員として役に立つということ、 専門的な知識や経験を生かす、もしなければ作り出すという努力が求められている。コストがかかっても 付加価値をつけるということは将来に向けての大切な投資である。これがエージェントとしての差別化と 長期的な成長につながる。