不動産ニュース

オープンハウスはマーケティングとして有効か

(ジムダルリンプル氏の記事を要約)

オープンハウスが誕生して今年は100周年になる。家を販売するマーケティングツールとしてこれまで通り有効なのかどうかエージェントの間でも意見が分かれている。。

物件探しの情報源

(上よりホームページ、エージェント、スマホやタブレット、オンラインビデオ、オープンハウス、サイン、ホームビルダー、新聞広告、雑誌、ビルボード、リロケーション会社、テレビ。ブルー:頻繁に、レッド:時々、グリーン:稀に)

(NAR全米不動産協会より)

オープンハウスはこれまでエージェントにとって不可欠なものであった。土曜日、日曜日に街角でサインを見た人を呼び込む有効な手段であり、今でもやり方を工夫すればその有効性は変わらない。 しかしNARが最近発表した調査によれば家を購入した人のうちオープンハウスを最初に家探しを始めたと答えた人は全体の4%にとどまっている。特に18—24歳世代では2%とさらに低くなっている。

上図を見るとオープンハウスで頻繁に情報を得ようとしている人は全体の14%と情報源としても優先度が低い。時々と回答した人と合わせて全体の51%がオープンハウスを利用しているが、ホームページの93%からは程遠い。


物件探しの情報源

(上よりホームページ、スマホやタブレット、エージェント、オンラインビデオ、ホームビルダー、オープンハウス、サイン、リロケーション会社、ビルボード、雑誌、新聞広告、テレビ。ブルー:非常に参考になった、レッド:少し参考になった、グリーン:全く参考にならなかった)

(NAR全米不動産協会より)

しかし得られる情報源としてのオープンハウスは悪くない。実際に現地で実物を確かめられることは何より確実である。
以下オープンハウスのメリット・デメリットをあげてみよう。

メリット
● 売手に対して物件に対する販売努力がされているという安心感を与える
● 買い手にとって現物を実際に見て確認できる
● ホームページで検索してエージェントに頼らずに物件を見たい人がいる
● 来場者やエージェントに聞いて売り出し価格の妥当性を確認できる。その他家の長所や短所がわかる。
● エージェントにとってその物件の買手は見つからなくてもリード(新たな潜在顧客)が得られる。
● ご近所の来場者から地域の状況を入手する、もしくは売りたいと考えているオーナーに出会える。

デメリット
● 買う気もないのにただ興味本位で見にくる人が多い。
● 売手は家を掃除や片付けをしてその間外出しなければならない
● 物件を汚されたり壊されたりする
● 見知らぬ人が自由に出入りできるオープンハウスは売手や物件のセキュリティーにとって大きな問題である。
● 騒音や渋滞、人ごみでご近所に迷惑がかかる


トップエージェントが回答したオープンハウスの有効性

(10段階評価で0:全く意味がない〜10:非常に有効)

(ホームライト社より)

上図のようにオープンハウスのメリット・デメリットについてはエージェントの中でも意見が別れている。